良いご縁が有りましてついに僕も…。 [居合]
以前から「hypoさんもそろそろ本身(真剣の事です)で稽古した方が良いですよ」と言われていたのですが、「はいそうですか、そうします」と刀ってそう簡単に買えるお値段でも無く躊躇していたのですが、周りで本身を買う方も増え僕もそろそろかなと、頭金を多めに払って残りの分はローンで買おうかなと思っていました、そんなタイミングで…。
今年も2月22・23・24日で道場の在る新宿区落合地区でのお祭り"染の小道"が行われました。
3日間とも天気は良かったのですが22日と23日は風が強く寒かった…、それでも多くの方に見学体験してもらえました、僕も23日と24日はお手伝い、22日は仕事後道場に顔を出したのですがその時I先生から「hypo君、刀探しているんだって、僕の買わない?」と言われました。
何でも大きな手術を2回もして体力も落ちてしまい本身を振るのがつらくなってきたそうです。
このI先生、刀の目利きで何振りか持っているそう、その中の一振りを僕に譲ってくれると言うのです、問題はお値段…小さな声で「おいくらですか?」と尋ねた所ニヤっと笑って「◯◯万円!」オッ…僕が予定していた頭金の範囲内!早速24日に持って来てくれるとと言う事になりました。
そして24日の朝、道場で準備をしているとそこにやって来たI先生、「hypoクン、見るかい?」と事務所へ…。
僕に続き準備の手を休めて集まる先生方と門人の皆さん、早速鞘から抜いて刀身を見てみるとすり傷は有りますが綺麗な刀身です。
「見せてみな…」と会長先生に言われ刀を渡したところ刃紋を見て「おっ!孫六の三本杉の写しだね、良い刀だなぁhypo君のイメージにピッタリだよ長さも重さもちょうど良いんじゃないか」と背中を押され譲ってもらう事に決めました。
これからケガをしない様今以上に集中して稽古しなくちゃ。
刀工は"濃州関武山義尚"見にくいかもしれませんが茎(なかご)に記してあります。
武山義尚さんはおもに陸軍の軍刀を作っていた刀工さんでその方が作った日本刀です。
刃紋、関の孫六(孫六兼元)三本杉を写したもの、これもチョット見にくいですね!
目貫は龍、柄頭も龍です。
柄巻は納戸、巻き直してありました。
鍔は梅の透かし、こんど骨董市で気に入った鍔を探してみようかな。
刀の長さは69.1㎝(二尺三寸弱)反りは1.6㎝重さは約1㎏だそうです。